中村一生の「高齢ミリタリーマニアの夢」

2011年6月に富山県高岡市の自宅近くにある雨晴(あまはらし)キャンプ場で、
ミリタリージープマニアだけのミーティングを開催しました。
従来は、毎年5月に滋賀県の琵琶湖近くにある赤子山スキー場を借りて、MVM
を開催しておりましたが、昨年、25回目を以って終了しました。


これまでは、ミリタリージープの同好の士を募る意味で、「来る者は拒まず」という
考え方で、昭和61年からMVMを継続してきましたが、時代が大きく変化して、
三菱ジープが生産中止になり、バブル経済がはじけて経済的に厳しくなって、
セカンドカーとしてのジープを所有する余裕がなくなり、一方で排ガス規制が厳しく
なって、関東圏、中京圏、阪神圏の各都市部では古い車両の登録が不可能になる
等々の理由で、マニアが増えるどころか、むしろ、軍用ジープを趣味として楽しむ
環境が狭められる状況になってきました。


そういう中で、MVMのミーティングに来る参加者もジープマニアばかりではなく、
ジープに乗らずに、SUVや乗用車に乗ってきて、単にファミリーキャンプをして、
アウトドアを楽しむだけのメンバーも混じり、会場の雰囲気が変わってきました。
今までの考え方ではそういう流れを変えることができず、自分自身がミリタリーを
楽しむことができなくなってきました。愛想が尽きたというのが本音です。
そのようなミーティングならば、この辺で打ち切りにしてもよかろうという決断をし、
25回目という節目で赤子山でのMVMに終止符を打ったものです。


しかしながら、長い間楽しんできたミリタリージープの趣味を止めたわけではない
ので、少なくてもよいから、ミリタリージープを乗って集まり、ミリタリージープの話
をする仲間だけでミーティングができないかとの思いで、限られた仲間に声をかけ、
6月5日に自分の地元の高岡でミリタリーミーティングを開いたという次第です。
今回は、「来る者は拒まず」ではなく、「来る者は限られる」という考えを貫いた
ものであり、中村のプライベートミーティングあるいはスペシャルミーティングと
いえるものです。嬉しいことに16台のジープと20名の参加がありました。
その中には、高岡市の佐野さんも入っています。焼肉グリル等のキャンプ用品を
準備してくれました。
参加者のほとんどは、関西地区や三河地区からのマニアであり、オールドジープ
で走るには遠くて過酷な距離だったと思いますが、ものともせず、ヘビーデューティ
なキャンプミーティングに集まってくれました。ビールを飲みながら、塩コショウを
たっぷりかけたあぶり肉の塊から少しずつ焼けた表面を切り取って食し、大いに
語り合いました。


次の日は、キャンプを撤収した後、16台のジープを並べて走行し、およそ6キロ
ほど離れた氷見市にある「フィッシャーマンズ・ワーフ」へ向かい、ここで解散しま
した。
毎年、高岡で開催ができるかどうかは不透明ですが、今回参加した仲間達は、
今後も純粋にミリタリージープの魅力を語るために続けたいという希望を持って
います。自分も元気でジープに乗れる間は、このこだわりの偏屈者のミーティング
を続けたいと思っています。
自分は、昭和48年に初めてジープを所有してから、つまり26歳の時から40年
近く、ジープの趣味を楽しんできました。女房にはいえないほどのお金をつぎ込
んできました。そして、ジープを通じて全国に多くの友人や仲間ができた事実を
拭い去ることはできません。
今でも同じ考えのマニアがいる間は、又、環境が許せる間は、この限定された
男だけの油臭いオールドミリタリージープのキャンプを継続できればと願ってお
ります。